ステンドグラスとは、元々はステインド・グラスと言い、この「ステインド」というのは歯磨きの宣伝でもお馴染み、「汚す・染める」という意味です。
つまり、ガラスを熱と金属粉などによって化学反応させて絵画のように絵付けする、これがステンドグラスでした。
一方モザイクガラスというのもあって、これはまさにモザイクのようにガラス片をつなぎ合わせ、場合によってはセメントなどで埋め込み模様を作る、モザイクタイルに近いものもありました。
この2つが上手く混ざり合ったのが、皆様がご想像になるステンドグラスです。
どのようにして一枚のガラスに遠近感をもたせるか。
ステインド・グラスでは絵画的な手法が重要ですし、
有名なティファニー社では色に深みを持たせるために、何層ものガラスを重ねて表から見た時の質を担保しました。
当工房では長年の試行錯誤の結果、より効果的で安価な手法として、
立体技法を重要視しています。
つまり各ピースの上下遠近関係を、平面ではなく全面後面に配置する手法です。
視覚的により直接的な効果を生み出します。
一見単純なことですが、この技法の難しさは補強にあります。
ハンダ(鉛と錫の合金)の量も飛躍的に増えますから、面一ではない重量のあるものに対する強度の保証として、補強の金属をしっかりと埋め込みます。
これにより、従来より歪みに強く耐性のあるステンドグラスが出来上がります。
情報量の多いものは、見飽きません。
どんなに簡潔なものであっても、前後関係があるだけで視覚的情報量は飛躍的に伸びます。
最初はそれ程思われなくとも、一度当工房の立体技法の作品をお手元に置かれると、おそらく次に平面技法を見た時には物足りなく思われるかもしれません。
より良いものを長くお手元に。
ぜひ一度、Studio YoRuの立体技法ステンドグラスをお試しください。